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思うこと

母として、自分自身の心の安定を優先した決断をすること

こんにちは、MAYUKOです。

先日、私の友人が体調を崩してしまい、仕事を休職することにした、という悲しい出来事がありました。今日は、この出来事をきっかけに、「母が自分自身のことを優先した決断をすること」について、思ったことを文字にしてみようと思います。

体調を崩してしまった、母である友人

その友人とは、私が東京に住んでいたときに、同年代の子供がいることで知り合いました。彼女のSNSに、体調を崩しているとの投稿があり、直接連絡を取ってみると、普段の彼女からは想像がつかないくらい疲れてしまっている様子でした。

その友人はとてもパワフルで前向き、一方で優しく温かい雰囲気の持ち主で、お互い同年代の子供がいることもあり仲良くしていました。彼女の仕事は不規則な仕事なので、育児をしながらの両立はとても大変だろうなと思っていたし、実際に大変な思いをしながらもこなしている彼女をとても尊敬していました。

大変な思いをしながらも彼女が仕事を続けていたのは、その仕事が大好きだからで、彼女は育休中にもその仕事について勉強をしていたくらいでした。側から見ても仕事への好きな気持ちが伝わるほど。

その彼女が、「仕事を続けていく意味がわからなくなってしまった」と言いました。

話を聞くと、1年ほど前に入った職場は、上司から些細なミスを激しく叱責されるばかりで、一方で頑張っても全く評価してもらえない、という職場環境であるとのことでした。そういうことがずっと続いて、家のことができなくなるなど身体症状も出始め、仕事へ行くのが苦痛になり、しばらくお休みすることにしたとのことでした。

私にもそんな経験があります

まだ仕事に慣れていなかった頃、私も上司から一方的に叱責されることが頻繁にありました。会議中に集中攻撃を受け、誰もフォローをしてくれず、その状態を他の上司に相談しても、仕方ないんだと言われたり。最初は、それでもできていない自分が悪いのだと頑張り、立ち向かおうとさらに準備をしました。

週5日勤務の内、2.5日はその会議の準備と会議中に指示されたことの調整に追われ、通常の仕事は残りの2.5日でこなさないといけないので、もちろん残業もたくさん。仕事中に涙が出てきて、でも泣く姿は見せられない、と会社の外に出て泣いたことも数え切れないくらいありました。

当時病院へは行きませんでしたが、週末が終わりそうになると憂鬱、朝が来ると気分が沈み、どこかぼーっとしてしまう。仕事への前向きな気持ちも薄れ、叱責から逃れるにはどうしたらいいのだろう、というネガティブなスパイラルへ進んでいきました。

私がスパイラルから抜け出したきっかけ

幸い、私はこの少し前に夫と知り合い、結婚を前提に、将来の家族像や海外留学の可能性を話し合っていく中で子供を作ろうという話になり、さらに幸いなことに妊娠できたので(実際は産婦人科にも通うような不調がでてたので、本当に幸いでした)、結果的に体調を優先するために仕事をセーブせざるを得なくなり、このスパイラルから抜けることができました。

当時、夫からは「憂鬱になって体調を崩すほど辛い思いをして続ける仕事に意味はないよ。早く辞めた方がいい。」とよく言われていました。毎日「今日は辞めるって言えたの?」とせっつかれていました(笑)

しかし、当時の私には、会社に対して「辞める」と自分から言うことはできませんでした。

子供が生まれてから、ふと「どうしてできなかったのだろう」と思い返した時に、一番に出てきたのは「辞めてしまうこと、諦めること=自分の努力不足」と思ったからでした。私の価値観の中で「一人で働いて生計を立てられることが自立」という気持ちが強く、自立できていないことに、一種の恐怖を持っていたのだと思います。

しかし今思えば、そんなにしがみつかなくてもよかった、もう少し自分の心の声を聞くべきだったな、と感じます。

自分自身を優先すること

当時妊娠をしたので、私は妊娠を理由にすることで、自分の気持ち的に仕事に折り合いをつけやすくなりました。仕事をセーブする外的な理由ができたのです。

結果的に今は二人の子供にも恵まれ、子供たちはすくすくと育ち、育休中にヨガインストラクターの資格も取得し、児童館やプライベートレッスンでお母さんたちにヨガを伝えることができ、本当に自分自身が喜べる経験をたくさんすることができました。

今思えば、あの辛かった時の自分も、体調が悪くなるほど辛いのであればその仕事を辞め、子供がいなくとも、一人身で色々と新しいことにチャレンジすることもできたのだ、とも思います。(しかし、当時はそんな前向きな気持ちは全く持てませんでした。)

自分自身で「ここまで」というラインを決め、その気持ちを優先して決意する、というのは責任が全て自分にのしかかってくるので、大変な労力と気合が要ります。それでもやっぱり、もし同じようなことで悩んだりしている方がいたら、自分の心の声を聞き、それを尊重する決意をしてほしいなと思います。

母である自分を優先することは、家族を優先することにつながる

私が子育てをして感じていることは、母である自分の心の安定を優先することは、結果的に家族を守ることになる、ということです。

お母さんが毎日辛い気持ちを感じていながら生活をしていても、子供達は楽しい気持ちになりませんし、何より母である自分も辛くなります。子供達と、家族と楽しく過ごすには、まずは自分を整えてから。これは絶対に必要なことだと思っています。

仕事と育児を両立することは大変なことではありますが、お母さんの毎日が充実し、心が安定しているのであれば、仕事をセーブしたり辞めたりする必要は勿論ないと思います。

真面目な人ほど、仕事でうまくいかないことの原因は自分にある、と考がちです。(勿論人や場合によってそういう一面は必ずあると思いますが、)冒頭のその友人の場合は、私は絶対に職場環境が悪いと思います。その友人が以前の職場では楽しみながら、誇りを持って働いていたことを知っているし、その友人の素晴らしいパーソナリティも知っているからです。

今回、彼女は体調を崩してしまい、仕事への情熱を失ってしまったように見え、これはとても悲しい出来事ですが、でも、彼女と彼女の家族にとっては、優先すべき選択であり、必要で前向きな変化だったと私は思います。よく休んで、心の平穏を取り戻してもらいたいです。

私も、転職し、仕事で悩み、妊娠出産し、ヨガの学校へ通い、退職し、今はアメリカで生活しています。そしてこうした変化を前向きに楽しむことができています。about blogにも書いたように、せっかくこうしてブログを書いているので、他の女性やお母さんたちも、それぞれのライフステージにおける変化を受け入れて、前向きな毎日が送れるよう、少しでも後押しできたらなと感じています。

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